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鼻・耳・咽喉・いびきについてよくある質問をまとめました。気になることがありましたらお気軽にサザンクリニック耳鼻咽喉科にご来院ください。
Qアレルギー性鼻炎で長期間通院していますが、なかなか治りません。
A発症するものですから、症状の改善状態にも個人差があります。 個々の体質に起因するアレルギー症状には『特効薬』というものがありませんので、定期的に通院して噴霧薬などで鼻の炎症の悪化を防ぐ処置を受ける、処方された薬を決められたとおりに飲むなど、少しずつ環境を整える必要があります。 耳鼻咽喉科の医師の指示に従って根気強く治療を続けることが大切なのです。
Q花粉症で困っています。投薬や通院以外で症状を軽くする方法はありませんか?
A花粉症も風邪などと同じく、体の抵抗力が弱くなると症状が悪化しますので、体を健康に保つのが効果的でしょう。 睡眠を十分にとる、粘膜を刺激するような嗜好品(飲酒・喫煙・コーヒーなど)は控える、体を冷やさない、ストレスをためない・・・などを心がけて、抵抗力が弱まらないようにしましょう。
Qアレルギー性鼻炎はレーザー治療で治るの?
Aアレルギー性鼻炎の方は、鼻の粘膜が腫れた状態にありますので、鼻汁が出やすかったり鼻づまりになったりします。 鼻粘膜の一部分にレーザーを当てることで粘膜を変質させ、鼻汁を出にくくするのがレーザー治療です。 個人差がありますが、一度治療するとだいたい1年くらい効果が持続します。
Q虫歯になるとちくのう症になるって本当?
A副鼻腔炎(蓄膿)はアレルギー性鼻炎以外に、虫歯菌や歯周病菌が副鼻腔に入り込んで起こる場合があります(歯性上顎洞炎といいます)。 虫歯や歯周病になったからといって必ずちくのう症になるとは限りませんが、可能性はゼロではありません。 逆に、副鼻腔炎(蓄膿)から歯の根に炎症が広がって歯痛を起こすこともあります。
Q夏に鼻がよく通って、冬になると鼻がつまり気味になるのはなぜですか?
A図を見てください。外気は鼻を通る間に少しずつ温度が上昇しています。
鼻には、加温作用があります。冷たい冷気が鼻の中を通り抜ける時、鼻で外気を暖めて、体温の低下を防いでいるのです。 つまり、鼻は、ちょうどビルの自動ドアと同じ役目をしています。 冬の外気が寒い時、ドアは閉じがちになります。夏、外気が暖く、体温とほぼ同程度の時、ドアを開け放しになりがちになります。 したがって、冬は鼻の入口が狭くなる傾向が強く、夏はよく通ることになるのです。
Q花粉症でなぜ鼻水が出るのですか?
A料理中にコショウが鼻や眼に入った時、鼻水や涙が出ると思います。これは防衛反応として鼻水や涙を出しているのです。 鼻に入ったコショウに対して、鼻水を使って外へ排出しています。 涙を流すことにより、目に付着したコショウを洗い流しているのです。 鼻がつまることにより、新たに鼻の中に入るコショウを防いでいます。 このような排除反応が、単に刺激のない花粉にまで起こってしまうのが花粉症です。
Qレーザー治療はどうして効果あるのですか?
A鼻の入口に、刺激物に対するセンサーがあります。 自動ドアのセンサーが、ドアの入口にあるのと同じです。 レーザー治療は、鼻の入口の敏感な部分をレーザーで焼いて、少し鈍感にする治療です。
Q昨年は花粉症が軽かったり、今年はひどかったり、年によって変化するのはなぜですか?
A理由はいくつかあります。
Q急性中耳炎ですが、薬を飲んだら痛みがなくなりました。もう大丈夫ですか?
A痛みがなくなっても、炎症自体が治ったとはかぎりません。治療を途中でやめてしまうと、炎症を起こしている細菌が薬に対して耐性をつけ、ふたたび痛くなっても薬が効かなくなってしまうことがあります。 耳鼻咽喉科の医師から「もう大丈夫」といわれるまでは、通院と服薬を続けてください。
Q子供が中耳炎を繰り返して、なかなか治りません。
A3歳以下のお子さんは体の免疫力が低いため、ひんぱんに中耳炎を繰り返しがちです。 これは、幼稚園や保育園などに通っていると、風邪をひいている他のお子さんから風邪をもらい、風邪から中耳炎を発症しやすいからです。 短期間で何度も中耳炎を起こすようであればしばらく休園した方が良い場合もありますので、耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。
Qサーファーズイヤーとは何ですか?
Aサーファーズイヤーとは「外耳道外骨腫」といい、外耳の慢性的な炎症が原因で起こる病気です。 冷たい水が常に耳に入りやすい状況にあると、水の浸入を防ごうとして、鼓膜の手前にある外耳の軟骨が張り出してくるために起こるのです。 冬の海に入ることが多いサーファーがよく発症しますのでこの名前がありますが、漁師や潜水を日常的に行う仕事の方にも起こりやすい病気です。
Q急に耳が聞こえにくくなりました。一時的なものでしょうか??
A耳の異常が全くなかった方が突然耳が聞こえにくくなったり、朝起きたら聞こえが悪くなっていた・・・ということがありましたら、突発性難聴の疑いがあります。 ほとんどの場合は片耳だけに起こり、なんとなく耳が重い、なんとなく聞こえにくいと感じるだけで自覚症状があまりないので安易に考えられがちですが、突発性難聴であれば早期(通常2週間以内)に治療を開始しないと、聴力の回復が難しくなります。 若い方でも発症しますので、早めの受診をおすすめします。
Qめまいのときは耳鼻咽喉科を受診すべきなのですか?
Aめまいを伴う疾患はいろいろありますが、特にぐるぐると回転するようなめまいを感じる場合は、メニエール症を始めとする内耳の疾患のおそれがあります。 一般的にはまず内科(または脳外科)を受診するケースが多いと思いますが、脳出血を伴うような疾患ではないことを確認してもらってから耳鼻咽喉科に相談しても良いでしょう。 ただし、上の質問にありました「突発性難聴」に伴うめまいの場合は、耳鼻咽喉科で早急に治療をする必要があります。
Qイヤホン、ヘッドホンをよく使用しますが、良くないの?
A音量や使用頻度にもよりますが、あまり大きな音量でしょっちゅう聞いていると難聴になる危険性があります。適度な使用をおすすめします。
Q耳カキをすると咳がでることがあるのですが?
A図を見て下さい。 耳の穴の前半分と後ろ半分の神経が違います。実は外耳道は2つの神経に支配されています。 後方にある迷走神経は、咳に関係する神経です。ですから、耳の後方を刺激すると咳が出てしまうのです。
Qのどが痛いのですが、熱はありません。内科と耳鼻咽喉科のどちらに行けばいい?
A厳密に言いますと、耳鼻咽喉科はのどぼとけより上(上気道、鼻、声帯などの喉頭)、内科はのどぼとけより下(気管、気管支、肺)となりますが、迷われた場合は、まずはかかりつけの病院に相談されると良いと思います。 当院は他科医院と医療連携を結んでいますので、耳鼻咽喉科以外の疾患であれば他科へご紹介いたします。
Q声がかすれています。すぐ治りますか?
A声がかすれる(声枯れ)原因は、声帯に問題が生じているケースがほとんどです。 風邪などでのどが炎症を起こしているのが原因であれば、のどの腫れがおさまれば声枯れも回復することが多いですが、声帯ポリープ、反回神経麻痺、喉頭ガンなどが原因の場合は積極的な治療が必要です。 のどに不調を感じたら、耳鼻咽喉科で診療を受けることをおすすめします。
Q扁桃腺(へんとうせん)は取ってしまった方がいいの?
A扁桃(へんとう)の周りに膿がたまる扁桃周囲膿瘍が起こりやすかったり、扁桃腺が原因で感染症を起こしたりするのであれば、手術をした方が良い場合があります。 日常生活に問題がないのであれば無理に取る必要はありませんし、手術をするにしてもご本人やご家族の方とよく話し合ってから決めますので、扁桃腺が気になるようであれば耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。
Qのどに魚の骨がささったときはご飯を飲み込めばいいって本当ですか?
Aご飯などで無理に飲み込もうとすると、骨をかえって粘膜の奥に押し込んでしまうことがありますので、おすすめできません。 まず勢いよくうがいをし、水を吐き出すときに力を込めて吐き出してみてください。のどの痛みがなくなったら、骨がとれています。のどがしみるようなら、耳鼻咽喉科を受診してください。
Qいびきをかくのはなぜいけないの?
Aいびきは一般的には「大きな音で家族や周りの人の睡眠を妨害する迷惑なもの」という認識があるかと思いますが、実は、睡眠中の空気の通り道がふさがれることによって起こる粘膜の振動音ですので、いびきをかいている本人が危険にさらされています。 睡眠中の呼吸が十分にできないことで本人も睡眠不足になっていますし、空気(酸素)不足の状態が続くと循環器系の疾患を併発する危険性もあります。 特に睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」の傾向が見られたら、早めに耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。
Qいびきが大きいといわれました。太っていないのになぜ?
Aあなたは顎が小さめの方ではないでしょうか?顎が小さい方は大きい方に比べて気道(空気の通り道)が狭いので、いびきをかきやすくなります。 いびきは太った方に多くみられますが、太っていると睡眠時に気道がふさがれやすいというだけで、肥満そのものがいびきの原因ではないのです。 顎が小さい方も、睡眠時に呼吸が止まっているようであれば睡眠時無呼吸症候群から生活習慣病を併発する危険性がありますので、耳鼻咽喉科への通院をおすすめします。
Q子供のいびきや無呼吸の影響を教えてください。
A寝る子は育つと言うように、睡眠は脳をつくり、体の成長に関係します。睡眠障害は、どちらにも影響を与えます。
Q子供の無呼吸はどうしておこるのですか?
A図をご覧ください。アデノイド・扁桃腺が大きくなると、図の様に空気の通り道が狭くなり、呼吸の邪魔をします。
Qどのように調べるのですか?
Aヒアリングシート(OSA18)、携帯型無呼吸検査機械、子供が寝ている間のビデオ撮影などを参考にします。
Qどのように治療するのですか?
A成長を待つ場合もあります。最近ではステロイドの点鼻が効果的と言われていますが、手術(アデノイド・扁桃腺摘出術)をする場合もあります。
Qいびきや無呼吸は、学習に影響するのは本当ですか?
A下の図の無呼吸といびきの比較を見てください。 幼い頃(小学生1年生時)には、あまり差がありませんが、成長すると(小学5、6年生)、学習意欲などに明らかな差が出てきます。知らない間に少しずつ症状が出ているのが分かります。
子供のいびきは学力低下や注意力散漫の原因になります。お子様のいびきに関してご心配な方は、ヒアリングシート(OSA18)にお答えください。50点以上の場合は無呼吸の可能性がありますので、医師にご相談ください。